Contents | 多くの銀行店舗は金庫室を持ち、店舗によっては貸金庫を収納する金庫室を持っています。
これら金庫室は、盗難・火災あるいは水害などの災害から現金や有価証券、各種契約書など貴重なものを安全に守ることを目的として構築されます。
[脅 威]
■事例1. 1965年、バージニア州で第2次大戦に使用された中古の20ミリ機関砲を仕入れたカナダ人が、ニューヨーク州シラキュース市の現金輸送会社ブリンクス社の社屋に侵入し、至近距離から厚さ45・の壁を連続砲撃し、穴をあけて金庫室に侵入、庫内から金庫扉を開き、多量の現金をまんまと盗み出した。その夜は雷雨があり、砲撃の音は怪しまれなかった。
■事例2. 1974年、ワシントン州ウッドランドのウェスト銀行の金庫室天井がコアー・ドリルで破られ、36万ドルが奪われた。侵入警戒システムがあり、外壁に警報ベルが取り付けてあったが急結のプラスチックで密封されていた。
■事例3. 1975年11月、H相互銀行坂出支店の金庫室天井コンクリートに穴をあけ、2,700万円を盗んだ泥棒がいる。ペント・ハウスから侵入したが、その部分は警報システム警戒していなかった。
その後その犯人は、K相互銀行奈良支店の金庫室を、隣の空きビルから攻撃していて現行犯逮捕され、1975年5月のK相互銀行長崎支店の金庫破りとともに自供した。
■事例4. 1983年2月、U銀行本荘支店で、次長名を名乗り、警備会社に通告し、警戒システムを解除し、金庫室から8,000万円の現金を持ち出した行員がでた。銀行に対する人事上の不満が犯行の動機という。
■事例5. T農協。符号錠が完全には施錠していなく、また補助のシリンダ錠は容易に破壊され、金庫扉が開かれ718万円が盗まれた。
その地方には警報回線の故障による誤報が多く、警報は受信したものの警備会社は出動しなかった。
などの事例があり、環境的には週休2日制で連休が増え、また、100ボルトの電源で動く衝撃ハンマーやダイヤモンドコアドリルなどの工具の進化に伴い、コンクリート壁とは言え、数時間で穴が開く時代なってきました。
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