あるコンピュータシステムについて、それに対するアクセスの日時や相手先ドメインやIPアドレス、そのほかIDなどについての記録のことをいう。これを取得することによって、不正アクセスがあった際に、アクセス経路の推定や、不正アクセスの方法の確認、不正アクセスの試みの検知などを行うことが可能となる場合がある。
セキュリティ上の問題が発生し、システムの縮退やサービスの停止が起こった場合、アクセス履歴(ログ)の検証は、再度のトラブル防止の観点から非常に重要な事項であるが、ISP(Internet Service Provider)レベルでは、膨大なアクセスログを取得することになるため、ログデータ取得項目を簡略化したり、保存期間を限定して順次削除することがある。よってアクセスログによる不正アクセスの追跡は、プロキシを利用しないためプロパーなIPアドレスが取得されない限り、事実上通信元の特定は困難となる場合が多い。