Advanced Encryption Standard
AESは、米国標準技術局(NIST)によって進められている次世代の政府標準暗号の名称である。これまで米国政府ではDESと呼ばれる暗号を用いてきたが、DESの安全性が年々低下してきたことからDESに代わる標準暗号としてAESのアルゴリズムを公募した。その後アルゴリズムの要件や評価基準などを公表しているが、それによるとAESは、ブロック長として128bit、鍵長として128、192、256bitが利用可能な共通鍵ブロック暗号といった条件のほかに、30年以上の暗号として用いられる強度が見込めるといった条件があるのが興味深い。その後15種類のアルゴリズムがRound形式で評価選考が進められ、最終的にRijndaelが指定された。RijndaelはSPN構造でブロック・鍵ともに可変長となっている。