① 現金
紙幣、硬貨、証券、債権、小切手など換金可能な財産を狙う強盗、窃盗、詐欺、着服などの犯罪は後を絶たない。金融機関などでは、現金をどのように移送しどこに保管するか、その時にどのような脅威が発生しうるかを検討し、現金を安全に保管できるよう対策をとっている。
② 現物資産
製品、材料、製造装置、コンピュータ、自動車、建物などの現物資産が企業活動に欠かせない。商社やメーカーは、それら商品の窃盗、搾取、破壊による損失を被るリスクを抑えるための対策をとっている。
③ 情報
競合に知られたくない企業秘密情報、漏洩が許されない顧客情報や個人情報、国家の機密情報など現代社会に於いて情報を守ることは社会的使命となっている。個人情報などはネットワーク経由で流出することも多いが、あらゆる情報漏洩の90%以上は紙媒体によって流出しているともいわれている。重要な情報は、情報の入手、移動、加工、保管、廃棄に至る全てのプロセスを管理する責任者を決めて守る必要がある。