Contents | 洪水: 異常気象にともなう数々の災害のうち、近年、特に目立つのが、洪水・鉄砲水・都市型降雨・都市型洪水である。
津波: わが国は火山国であり、周囲は海に囲まれているため、常に津波の脅威は存在します。
大きな津波被害は過去に多く発生していますが、 その発生周期が永い(数十年)のと、実際に被害に遭わなかった人達にとっては現実的に捉えられていないのが実情です。
「tsunami」が世界共通の言葉になっているように、わが国では常にその脅威に対応しておく必要があります。
■洪水の原因
1.異常気象による集中豪雨
およそ1時間に50ミリメートル以上になると被害を伴うが、都市近郊では傾斜地などに宅地の造成が行われるようになったため1時間に20ミリメートル程度の降雨で土砂崩れがおこり始め、40ミリメートルを超えるとその被害が急増する。 川の氾濫で被害はいっそう大きくなります。
2.台風による大雨・高潮
台風による強風によって発生した高い波も沖から押し寄せますので,高潮に高波が加わって海面は一層高くなります。
過去50年間に潮位偏差が1m以上となった高潮はほとんどが東京湾,伊勢湾,大阪湾,瀬戸内海,有明海の遠浅で南に開いた湾で発生しています。
3.地震による津波
津波は海底地震による海面の隆起によって起こります。
地震が発生しても、必ず津波があるとは限りませんが、おおよその目安は、M6.4以上だと津波を伴うことがあり、M7.3以上だと常に津波を伴うとされております。
日本における津波波高の最大記録は、1896年(明治29年)6月15日に明治三陸地震によって引き起こされた、岩手県大船渡市綾里の38.2メートルです。
■洪水に対する防御方法
1.重要室の設置を計画する時は、その地域の「洪水ハザードマップ」を参考に想定水位より上に計画する。
2.重要室が想定浸水水位内にある時は、建物外周の浸水の恐れのある開口部には防水板を設置し建物内への水の浸入を防ぐ。
建物外周で防ぐことが難しい場合は、重要室(金庫室等)の開口部に防水扉または防水内扉を設置する。
3.重要室が地階にある場合で、洪水時に冠水する恐れがある場合は、想定水位の水圧に耐える防水扉を設置する。
防水性能規格とは
設備に保管する有価物件を大雨、洪水等による浸水より守る性能で、水深と漏水量で性能を表す。
防水レベル 漏水量
1 0.0001m3/h・m2以下
2 0.001m3/h・m2以下
3 0.01m3/h・m2以下
防水レベルは、防水面積の1時間当りの漏水量( cm3/h・m2)で表現する。
防水面積とは、防水をカバーしている範囲の面積を言う。
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