Contents | 病院・医院の防犯対策病院・医院を取り巻く環境もここ数年悪化しています。 病院には入院患者、見舞客、付き添い家族などが昼夜を問わず常に出入りしています。正面出入口は閉まっていても緊急の出入口は開けられており、自由に出入可能です。 又、マスクをして白衣を着ていると職員との見分けがつかないという面もあります。
ノートパソコンの盗難(患者の病歴など個人情報が入っている)夜間の事務所内への侵入窃盗被害が多発しています。病院ばかりを狙って窃盗を400件繰り返していた窃盗犯は「病院は出入自由で、警備が手薄であった」「早朝や深夜に出入りしていても誰も不審に思わない」と語っています。ノートパソコンの盗難被害も多く、パソコン内には患者カルテや個人情報も入っており、即個人情報漏洩という被害にもつながります。
患者の個人所有現金盗難入院患者の手持ち現金や見舞金が盗まれるケースも多いです。検査やリハビリなどでベットから離れる時間も多く、現金やいただいた見舞金を保管しておく場所がないため狙われやすいのです。個室はもちろんのこと大部屋でもカーテンを閉めていると中の様子はわからず、家族に成り済まして堂々と・・といった犯行もあります。又、わざわざ外から患者宛てに電話をしてナースセンターに呼び出し、部屋を離れた隙に犯行を行うといった手の込んだ犯行も発生しています。
薬・注射針などの盗難・紛失病院として盗まれてはいけないものの一つに薬や注射針などがあります。 病院や薬局での麻薬の所在不明件数が2004年1年間で約250件に上り、10年間で4倍に増加しています。 向精神薬の盗難件数も過去10年間で2番目。向精神薬の盗難件数も63件に上り、過去10年間で99年(77件)に次ぐ2番目の多さです。 盗難場所は薬局が最多の36件。病院・診療所が25件。卸売業者が2件。盗難にあった薬剤が犯罪に利用されるケースが多発しており、窃盗とともに、管理不十分による紛失、内部持ち出しなども見受けられます。
厚労省は医療機関に管理の徹底を呼びかけていますが、なかなか被害は減っていません。
新生児の連れ去り新生児室より新生児を連れ去るという被害も過去に何度も発生しています。産院などの新生児室への出入りも自由である部分をついての犯行もあります。新生児は病院から連れ去られると命にも関わることになるため、連れ去れないような環境を作ることが大切です。 恨みによる傷害事件治療に対する逆恨みなどによる傷害事件も発生しています。 医師だけが狙われるのではなく診察中などの場合には看護婦や患者も被害に遭うケースがあります。医療ミスなどで訴訟などに発展するケースもあり、今後増加する可能性もあります。
診察時間終了間際の強盗個人病院などの診察時間終了間際を狙っての強盗が多発しています。診察時間修了間際は隙が生じやすいため特に注意が必要です。 個人医院の場合は、個人財産、家財・貴金属・家族の命も個人医院の場合、「医者=金持ち」とのイメージより、個人宅も含めた犯行の対象になります。個人財産である現金、家財・貴金属はもちろんのこと家族の命が危険にさらされる可能性もあります。 病院・医院の防犯対策としては下記があります。
事務所には夜間など無人時には扉を職員以外には開けられないようにする入退出管理システムを設置。 上記と同時に、侵入検知センサーを連動させ、職員以外が侵入しようと扉をこじ開けや窓からの侵入などしても侵入を検知しナースセンターなどに異常発生を連絡する。
薬品室などに関しても入退出管理システム、侵入検知システム、監視カメラ自動録画システムを設置する。薬品室への出入りを記録し、いつ誰が入退出したのかがわかるようにするとともに、カメラで状況を録画する。
職員以外の扉をこじ開けての侵入の場合はナースセンターに信号が入り異常発生を連絡する。 新生児室に対しても、勝手に関係者以外が入室できないように入退出管理を行うとともに、カメラで状況を常時ナースセンターで見ることができるようにする。 |
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