Contents | パッケージ型セキュリティシステムは、入室・退室時の認証、鍵の授受の認証、キャビネット開扉時の認証に、固定またはスクランブル表示による「暗証認証」、フェリカ、マイフェア、iコード、タイプBなどの「非接触ICカード認証」、掌形指紋、指静脈、掌静脈、手の甲静脈、虹彩、顔の「生体認証」端末を組み合わせて利用できるようにしたシステムです。
パッケージ型セキュリティシステムの管理ソフトには、次に例示した「企業セキュリティ」の運用に欠かせない機能設定の画面が用意されていて、使うか使わないかは、ユーザーの選択に任せられています。
① 入退室管理装置の接続、鍵管理装置の接続、デジタル録画装置の接続をする/しないを設定することで必要なメニューだけを表示するよう切り替えができます。
② 警備セット解除の方法は、該当エリアの在室者がゼロになって時点で自動的にセットする方法と、カードリーダのセット操作によってセットする方法から選択できます。
③ 生体認証の個人テンプレート情報をフェリカなどの非接触ICカード内部に格納する認証方式を標準装備しています。
④ 生体認証だけでなく、非接触ICカード認証と暗証番号認証を部屋のセキュリティレベルに応じて配置し、一元管理ができます。
⑤ 第1扉を生体で認証しないと、第2扉以降をカードでは通行できなくする機能(ルート関連チェック)を装備しています。
⑥ ネットワーク経由にて複数施設で生体認証の登録操作を行い、一元的にすべての使用者を管理することができます。
⑦ 紛失カードの使用や権限のない人のアクセスがあると、管理パソコンの画面に異常発生を通知し、マップ上に異常発生場所がどこかを表示し記録します。
⑧ カードを読ませない通行を抑止するため、退室操作をしないと入室操作ができない運用ルール付け(アンチパスバック)をすることができます。
⑨ 相互牽制を効かせるために一人で作業させないよう管理者と一般者の2名(組み合わせは設定可能)でないと入室を許可しないルール付け(ツーパーソンルール)ができます。
⑩ 管理パソコンに表示させるマップは、ビットマップ画像の取り込み、カメラアイコンや扉アイコンやセンサアイコンの配置をするだけでユーザーの手で作成することができます。
⑪ 侵入警報時には、該当するカメラライブ画像と再生画像を自動的に管理パソコン上にポップアップさせて状況を即座に把握することができます。
⑫ 人事異動発効の日時を指定して入室権限変更の予約を行えます。
⑬ 管理面において、個人登録できる操作者A、遠隔操作を行える操作者B、ログの履歴を監査できる操作者Cなどの操作者権限を詳細に設定することによって、運用操作を一人に任せず、相互牽制し厳格にセキュリティ管理を行うことができます。
◆パッケージ型セキュリティシステムの特徴
オーダーメイドで作り込みをしたシステムと、セキュリティ機能を標準装備したパッケージ型セキュリティシステムとを運用比較してみると、企業ユーザーの運用コストに大きな違いがあります。
① パッケージ型は、セキュリティ機能の利用選択できる画面が豊富に用意されているため、ユーザーサイドでスピーディーに運用変更や機能変更を行うことができます。メーカーからSEを呼ぶ必要がないため、変更コストを低く抑えられます。
② 新しいOSへの対応をメーカーが自主的にバージョンアップしているため管理PCの更新時のコストがほとんど掛かりません。
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