セキュリティソリューションは、リスクへの対策をするために利用します。セキュリティ利用者は、多くのセキュリティ機器を知り「何のためにあるのか」「どのような脅威に対して有効なのか」を理解する必要があります。

 世の中には、セキュリティ機器と呼ばれるものはどのようなものがあるでしょうか。将来は、どのような技術で新しいセキュリティ機能が提供されるのでしょうか。
 特殊な壁材や扉､入退管理システムや監視カメラ、防弾チョッキ、防犯ブザー、警備サービス．．．など数多くのものがあります。
 それらは、商品ごとにそれぞれ異なった特徴を持っており、対抗できる脅威が異なりますので、計画者はセキュリティ機器の特徴を理解しておく必要があります。

 下図のように、ある脅威に対するセキュリティ対策は、リスクが顕在化する前（まだ脅威が動き出していない）の対策（プレ）と、脅威が動き出した後の対策（ポスト）と、脅威が去った後の対策（事後）の３つのフェーズで検討すべきです。



 技術的対策の中は、建築的「ゾーニング計画」と設備的「セキュリティシステム計画」に分けられます。人的対策は、構成要員となる社員、管理者、警備員などに期待する働きを計画し、規則的な対策には、人と設備が整合的に機能するためのルールを計画します。
 これらを定義する計画のことをセキュリティ対策の総合計画と言います。
 さらに、危機的な脅威が発生した事後の計画については「ＢＣＰ対策」として規定します。

  ここでは、技術的対策として、どのようなソリューションが存在しているのかを整理していきます。